TOP ぬかぴーのツブヤキ ╞╪╡ 鐵 學 ╞╪╡(61) どんつき駅(3)京成金町駅

ぬかぴーのツブヤキ

発信者:ナナわんこ
2025.03.28

╞╪╡ 鐵 學 ╞╪╡(61) どんつき駅(3)京成金町駅

「鐵學(てつがく)」と称して、永遠に交わることのない2本のレールにまつわるお話をツブヤいています。
今回も用事が無ければ行かないような「どんつき=行き止まり」駅をご紹介します。

京成電鉄金町線・京成金町駅

京成金町駅は東京都葛飾区にある、京成電鉄金町線の駅で、「男はつらいよ」で有名な柴又駅の隣の終点駅です。JR常磐線の金町駅との乗換駅ですが、直接つながっているわけではなく、駅を出て駅前広場を越えて行くので、4分ほど歩きます。

地図:交通新聞社「JR時刻表」を一部加工

京成金町線は地図のように高砂で本線から分かれると、途中に柴又駅しかないわずか2.5kmの盲腸線です。
しかしその成り立ちは柴又帝釈天に参詣するため、金町~柴又間の約1.5㎞を結ぶ人車軌道(人が車両を押して動かす鉄道)として1899(明治32)年 に開業した帝釈人車鉄道がルーツです。
その当時すでに金町駅は私鉄・日本鉄道(後の国鉄/JR)により開業しており、柴又帝釈天への参詣者の便を図ろうと人車鉄道ができ、後に京成高砂からの鉄路が延びてきてつながり京成線となりました。

かつてのような京成本線からの直通はなく4両編成が折り返し運転をしています
どんつき、正面側がJR金町駅方面

京成金町線は柴又~京成金町間が単線です。23区内に3路線ある盲腸線(ほかに西武豊島園線・東武大師線)も同じ単線電化の珍しい路線です。しかし他の2路線は他の鉄道と接続していない行き止まりですが、金町線は常磐線から高砂駅乗り換えで、成田スカイアクセス線や北総線に乗り換える乗客が多いそうで、朝夕は通勤客で混雑しています。
とはいえ、全線乗ってもわずか5分の区間を4両編成の電車がのんびり往復しています。用事が無くても柴又帝釈天への参詣で、ぜひ乗ってみてください。