TOP ぬかぴーのツブヤキ ╞╪╡ 鐵 學 ╞╪╡ (41)  都内の幻の駅(2)

ぬかぴーのツブヤキ

発信者:ナナわんこ
2024.10.25

╞╪╡ 鐵 學 ╞╪╡ (41)  都内の幻の駅(2)

「鐵學(てつがく)」と称して、永遠に交わることのない2本のレールにまつわるお話をツブヤいています。
今回も廃止(休止)から27年が過ぎ、すっかり幻の駅となった京成電鉄上野線・博物館動物園のお話です。

電車が停まれないから廃止(!?)

1997(平成9)年に休止となりましたが、その後周辺の博物館等の施設は建て替えやリニューアル・拡張が次々と行われ、国立博物館や科学博物館での催事には多くの見学者が訪れています。今この駅が使えれば非常に便利。それなのに、なぜ廃止となったのでしょうか。

それは電車が停まれないのです。戦前の規格で地下駅を造ったため、この頃の4両編成電車でさえホームをはみ出してしまい、当時の主流だった6両編成はすべて通過せざるをえない状況でした。
従って、当時の京成上野~金町間などの4両編成の各駅停車などしか停まらず、下り始発が7時10分、終電が18時1分で、11時・12時台は1時間に2本しか止まらない駅でした。

ホーム長の問題、地下駅なので無人化できないという問題もありましたが、動物園や博物館・美術館を利用する方たちが乗降する時間帯に電車が来ないという、看板倒れの駅になったため、廃止になったのでしょう。(つづく)

4両編成でも1両目の先頭ははみ出すので事実上乗り降りできません(上りホーム)
「ホームがせまい」どころではありません
看板の先の幅40cmほどの鉄板がホーム替わりです