ぬかぴーのツブヤキ
発信者:ナナわんこ
2024.08.16
╞╪╡ 鐵 學 ╞╪╡ (31) 戦争の傷跡をいまに伝える橋梁
「鐵學(てつがく)」と称して、永遠に交わることのない2本のレールにまつわるお話をツブヤいています。
今回は、昨日が終戦記念日だったので、戦災にまつわるお話です。
今も銃痕が残る橋梁
前回に続き偶然「橋梁」がテーマになりましたが、今回の橋梁はJR鶴見線大川支線に架かる「第5号橋梁」です。近ごろJR鶴見線は都心のローカル線として、また海に面した海芝浦駅ホームからの眺めが「映える」ことでテレビの旅番組等で頻繁に登場しています。
鶴見線には海芝浦駅への支線と、武蔵白石駅から分岐してわずか1駅ですが大川駅までの大川支線があります。
この大川支線が白河運河を越える「第5号橋梁」には、アメリカ軍戦闘機(P-51と思われる)による機銃掃射の弾痕が残されています。南北に架かる橋梁の南側西向きに集中していることから、1機の機体が人等に集中攻撃したのかもしれません。横浜・川崎地区へは1945(昭和20)年4・5月に大規模な空襲がありましたが、その際の弾痕でしょうか。
P-51ムスタング戦闘機は12.7mm機関銃6門の武装をしているため、一撃で蜂の巣状に打撃を与え、わずか大人の小指ほどの太さの弾丸でも、命中すると鉄板も貫通する威力があります。
戦後79年を経て今に残る弾痕を見ると、改めて平和の大切さを思います。