TOP ぬかぴーのツブヤキ ╞╪╡ 鐵 學 ╞╪╡ (21) SL大樹 その1

ぬかぴーのツブヤキ

発信者:ナナわんこ
2024.06.07

╞╪╡ 鐵 學 ╞╪╡ (21) SL大樹 その1

「鐵學(てつがく)」と称して、永遠に交わることのない2本のレールにまつわるお話をツブヤいています。
今回は手軽に乗れる・見られる蒸気機関車列車「SL大樹(たいじゅ)」についてです。

蒸気機関車列車の復活まで

関東圏で蒸気機関車による観光列車は、秩父鉄道が「SLパレオエクスプレス」を、JR東日本が「SLぐんま(みなかみ)」を、真岡鐡道が「SLもうか」を走らせていますが、「SL大樹」は東武鉄道が2017年から鬼怒川線下今市駅~鬼怒川温泉駅間でほぼ毎日運航されている観光列車です。他のSL列車が休日中心の運行なのに比べ、乗れる機会が多いことが魅力のひとつです。

東武鉄道は「鉄道産業文化遺産の保存と活用」と日光・鬼怒川エリアを中心とした新たな「地域の観光活力創出」(同社HPより)を目指し、車両はもとより設備・人員等に大きな投資を行い復活に至りました。

SL大樹の情報はこちらから(東武鉄道HP)

東武鉄道は1897(明治30)年の開業から蒸気機関車で運行されてきましたが、蒸気機関車で運行していた貨物列車も1966(昭和46)年に廃止され、以来半世紀ぶりの復活です。
東武鉄道の蒸気機関車は旧国鉄の蒸気機関車と同じ時期まで走っていたため、SLブームのおかげで東武博物館をはじめ各地で多数保存されています。(つづく)

英国シャープ・スチュアート社製の東武鉄道B4型39号機(1898年製)  貨物鉄道博物館(三重県いなべ市)に保存
同じくシャープ・スチュアート社製の東武鉄道B4型40号機 かつて東武鉄道の杉戸機関区があった埼玉県宮代町の同町役場に保存