TOP ぬかぴーのツブヤキ ╞╪╡ 鐵 學 ╞╪╡ (18) 旧国鉄本社ビル その1

ぬかぴーのツブヤキ

発信者:ナナわんこ
2024.05.17

╞╪╡ 鐵 學 ╞╪╡ (18) 旧国鉄本社ビル その1

「鐵學(てつがく)」と称して、永遠に交わることのない2本のレールにまつわるお話をツブヤいています。
今回は東京駅丸の内口にあった旧国鉄本社ビルのお話です。

日本の鉄道の総本山

かつて東京駅の丸の内口北西に、最盛時には2万1千キロの路線があった日本国有鉄道(国鉄)の本社がありました。
ビル自体は1937(昭和12)年に竣工され、当時は鉄道省・運輸省の庁舎として使用されましたが、1949(昭和24)年に国鉄が誕生して以来、日本の鉄道の総本山としての役割を担ってきました。
1987(昭和62)年のJR発足により国鉄本社ビルは売却、解体され、現在その跡地は丸の内オアゾになっています。

威風堂々とした姿の旧国鉄本社ビル
大宮の鉄道博物館に保管されている本社銘板
屋上から東京駅(修復前)を見ると、まさに駅前
旧丸ビル(正面)が解体され更地になっています。このころから丸の内の激変がはじまりました

以下の写真は、旧本社ビル解体前に特別一般公開(1997.11)された際のものです。
目を引いたのはかつての運行の中枢部である運転指令所です。
国鉄時代の首都圏は東京北・東京南・東京西・高崎・水戸・千葉の管理局に分かれており、写真の指令は東京北鉄道管理局のものです。
いまの鉄道会社の指令所は大型モニターがズラリと並んでいますが、この時はまだアナログ。
線路際の鉄道信号機から通信ケーブルを通して、運行状況が逐次運行パネルに表示される実際の線路配線と同様なパネルが壁一面に巡っている様は圧巻でした。

武蔵野線の運行パネル
京浜東北線・赤羽線(当時)の運行パネル
多くの見学者で賑わっていました

次回は、旧国鉄本社ビルに残された、戦争の痕跡をご紹介します。