TOP ぬかぴーのツブヤキ ╞╪╡ 鐵 學 ╞╪╡ (16) 山手線池袋にあった踏切

ぬかぴーのツブヤキ

発信者:ナナわんこ
2024.04.26

╞╪╡ 鐵 學 ╞╪╡ (16) 山手線池袋にあった踏切

「鐵學(てつがく)」と称して、永遠に交わることのない2本のレールにまつわるお話をツブヤいています。
今回は2005年まであった山手線池袋駅南側の踏切ご紹介します。

山手線長崎道踏切

ひんぱんに行き交うJR山手線に踏み切りなんかあるか?というと、唯一残っているのが、当社の本社近くにある駒込~田端間の中里第二踏切です。ただ私が覚えているだけで他にも3か所ほどありましたが、今回は池袋にあった「山手線長崎道踏切」のお話です。

1969年の地図、赤丸のガード脇が踏切(「東京都区分地図」豊島区より (C)和楽路屋 1969)
山手線(手前)と埼京線(奥)が頻繁に行き交い、なかなか開きません(奥に西武線のガード)

この踏切は、地図・写真のように西武池袋線が池袋駅を出てJR線を跨ぐガードのすぐ脇にありました。池袋駅周辺は東西を横切る場所が限られているため、この踏切も人の往来が多かったのですが、山手線・埼京線・湘南新宿ラインが頻繁に行き交う「開かずの踏切」でした。

長崎道踏切の名前が見えます
西武池袋線開業当時からのレンガ積の橋脚、奥は目白駅

踏切廃止は写真の西武池袋線のガード橋の架け替えに伴い、踏切も人道橋に代替される複合工事が行われたことによります。踏切や西武線のガードも含め、付近一帯は面影を残すことなく変わりました。
踏切の代わりに架けられた人道橋は「花の橋」と名付けられ、西武線よりも南側の目白駅寄りに架けられています。

側道のガード上には西武特急レッドアロー(二代目)
西側の側道の低いトンネルから目白駅方面を見る

踏切は安全面や通行の上では廃止したいのでしょうが、開かずの踏切を承知で待つ気分や、カンカンカンと鳴る警報音は捨てがたい魅力を感じてしまいます。